昔、伊勢の国安濃津の商人益直(ますなお)が、現在の寺の前方の水底から観世音の尊像を拾い上げた。彼は船に乗せ伊勢の国に祭ろうとしたが、その夜夢枕に立った黄衣の僧の戒めに従い船をとって返し、尾張の国松島(現在地)の地に三間四方の堂を建てお祭りした。